たった30分早く出れば済んだことで、2時間ずっと不安でした。
所沢まで2時間の法事
昨日、いつもよりだいぶ遠いところへ法事に行ったんです。
私のお寺は栃木県真岡市で、目的地は埼玉県所沢市。
Googleマップで調べると、およそ2時間。
前日の夜にルートを確認して、9時集合だから7時に出れば大丈夫か、なんて思いながら準備をしていました。
そこまでは良かったんです。
朝になって、6時半から40分ぐらいだったかな。
そろそろ出かけようかと考えていたときに、ハッと思ったんです。
あれ? 7時から9時の間って、渋滞あるんじゃないかな?
通勤の車が動く時間帯ですよね。
しかも埼玉県は住んでいる方が多いですから、栃木県よりは渋滞が発生しやすい。
私が前日に調べたのは夜だったので、渋滞がなかったんですよ。
だからストレートに行けば2時間、と出ていただけ。
しまったな、と思いました。
でもその場でもう一度調べたら、やっぱり2時間と出る。
まあ大丈夫かと思いながら、気持ち早めの6時55分に出発しました。
増えていく赤いエリア
悪い予感って、当たるんですよね。
Googleマップは渋滞しているところが赤くなります。
出発するときはほとんどなかった赤が、走って進むにつれて、私のルート上にどんどん増えていくんです。
これはまずいな、と思い始めました。
そして渋滞エリアに入る。今の情報の正確さは本当にすごくて、マップが示すところからピッタリ渋滞が始まりました。
渋滞を抜けるのにプラス何分、と出る。
全部ハマっていたら、到着は9時15分ぐらいになってしまう。
で
も、ですよ。
計算上はそうなるはずなのに、Googleの到着予想時刻は、相変わらず9時を示しているんです。
どっちなんだろう。
大丈夫なのかな。
ノロノロ進みながら、心の中にはずっと不安がありました。
遅れてしまったらどうしよう。途中で電話して「遅れます」と言おうか、どうしようか。
結局、Googleの予想どおり、8時55分に到着しました。
2時間だったんですね。
ちゃんと着いた。
でも、その間の私の心は不安でいっぱいでした。
答えは簡単、30分早く出る
これを回避するにはどうすればいいか。
答えは簡単です。
いつもより早く出る。
渋滞を込みにした感覚で出発する。
今回で言えば、6時30分に出れば何も問題なかったんですよ。
30分余裕があれば、通行止めにでもならない限り、まず到着しないということはない。
本当に、それだけで済むことなんです。
そのわずかな備えを私は怠って、走行中は不安に駆られた。
備えあれば憂いなし。
まさにこのことだよな、と思いました。
激流に押し流されない島
お釈迦様の言葉が綴られたダンマパダという経典の中に、こんな言葉があるんですよ。
「奮い立ち、気をつけ、慎み、自分を制することによって、賢い人は、激流にも押し流されない島をつくる。」
島は、流れが来てから作るものではありません。
前の日に、前の晩に、作っておくもの。
私は夜のうちにルートを調べて、島を作ったつもりになっていました。
普段の生活で、ちゃんと準備すれば何も問題ないのに、ギリギリだったから不安でいっぱいになったこと、ありませんか?
雨が降るか降らないか迷いながら傘を準備しなかった。
結局降らなかったけど、生きた心地がしなかった。
そういうこと、ありますよね。
不安の根本にあったもの
ただ、もう一つ思うことがあります。
同じダンマパダに、
「愛するものから憂いが生じ、愛するものから恐れが生じる」
ともあるんですね。
今日の私の不安の根本は、渋滞が生んだものではなかった。
「約束を守らないと思われる自分が嫌だ」
「常にスマートに僧侶らしく思われたい」
という、自分自身への執着が生んだものでした。
施主様に申し訳ないという気持ちはもちろんあった。
でも、心の奥底には自分自身の立場が危うくなるという執着があったんだと思います。
あなたが最近、備えを怠って抱えた不安は、本当に備えだけで消えるものでしたか?
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